毎年開催しているタイスタディーツアーの目的は?

主にリハ養成校の学生さんや若い世代の方にタイと日本の医療格差を感じてもらい、日本の医療福祉制度が決して、海外では当たり前ではないことを伝えること、そして何ができるのかを考えてもらうことである。このツアーの企画には私の思い入れがあった。それは自分自身、もっと早く海外に行きたかったと思っているからだ。実は、私が海外に興味を持ったのは社会人になってからである。学生時代は、海外という選択肢は全く考えていなかった。しかし10年前と違い、今では格安で海外に行ける時代で、ヒト、モノ、サービスが国境を越える。なるべく早く学生や若い世代の方に安価で海外経験をする機会を与えてあげたいと思って継続している。 
これまでのスタディーツアーはこちら

今回のツアーの見学先

1:プラプラデーン障害者ホーム
2:ポタラム病院
3:ポタラムデイケアセンター
4:ISHII LIFE SUPPORT PHYSIOTHERAPY CLINIC
5:Bangkok Rehabilitation Center
6:サミティベート病院
今回は18名の方が参加されました。年々参加者は増えています。
見学受け入れ側にご迷惑をかけないように進めていきます。

1:プラプラデーン障害者ホーム

私が青年海外協力隊で活動していたプラプラデーン障害者ホーム。この施設との繋がりは、ずっと続いていくと思います。この施設では、自助・互助の大切さを2年間の活動を通して学ばせていただきました。職員が少ないなかでも、「生活」が成り立つヒントがあります。
入所者496名に対して介護職員は26名しかいませんが、入所者同士が助け合いながら暮らしています。
詳しくはこちらから
参加者の声
従業員が不足している環境だからこそ、利用者様間の支え合いが必要だと思った。日本の環境が当たり前だと思っては行けないことを考えさせられた(参加者A)。
自立度、自由度の高い方が多い施設で衝撃的でした。リハビリ室にも自主的に来られ、日本のリハビリや介護依存との差に驚きました。感染や転倒など整える必要性もあるとは思いますが、利用者さんが生き生きと過ごされていて、病院は守りの医療なので参考になる部分が多くありました(参加者B)
タイ国内で最も大きな規模であると聞いていましたが、想像以上に大きな施設で、また利用者さんも多く、寝たきりの方から仕事をされている方まで幅広い方がいました。リハビリ室やそれぞれのお部屋を拝見させていただけて雰囲気を知ることができ、とても良かったです。 日本の施設と異なり驚く点もありましたが、生涯この施設で過ごされる方々が、制約されず皆さんそれぞれ自由に生活してらっしゃるという印象を受けました。 リハビリ機器や、装具に手作りのものなど工夫されていて、初めて見るものも多くとても面白かったです。 入居者同士の助け合いが多く見られるということで日本と違い面白い点だと思いました。 このような施設に入れる人数には限りがあり、タイでは入居できなかった人は家からほとんど出られず寝たきりになる人が多いという現状も知ることができ勉強になりました(参加者C)。

2:ポタラム病院

この病院は、作業療法士の國谷くん(ReCA代表)が青年海外協力隊で活動していた頃に活動していた病院・施設の一つです。
日本で例えるなら市民病院のような位置付けで320床あります。お坊さん専用病床、タイ古式マッサージ部屋など、日本では見ないタイオリジナルな部分をみれました。
参加者の声

カーテンが全てオープンにされ、家族や付き添いの方が多いなと感じた。大勢の患者を少人数のスタッフで見渡せるように患者さんの配置なども工夫されていた。タイ式マッサージが国の医療に根付いていてタイの人たちにとっても大切にされていると感じられた(参加者D)。日本にある病院と雰囲気はあまり変わらないように感じました(機器や設備はわかりません)。患者の看病を主に家族がしていることが印象的です。また、タイマッサージ等、伝統の環境が整っている所は面白いと思いました。県郡唯一の総合病院とのことで、病院の少なさには驚きました(参加者E)

急性期病棟などもあり、いくつも部屋を見学させていただき、病院全体の雰囲気を知ることができてよかったです。タイならではのマッサージ科も見ることができ、整った設備で行われていて伝統医療に力をいれていることがよくわかりました(参加者F)

3:ポタラムデイケアセンター

 
國谷くんが設立に関わったデイケアセンターで、現在もNPOとして國谷くんを中心に様々な取り組みを行っていますので下記要チェックです。
ReCAのHP
ReCAのFacebookベージ
タイでは、日本のように介護保険がありませんので、公的な在宅支援サービスは少ないです。病院によっては、訪問介護や訪問リハのようなサービスをボランティアベースで実施していたりしますが、広がりとしては今ひとつです。
ボランティア精神が高いタイ独自のシステムで、地域の虚弱高齢者を支えられるシステム構築が望まれるなかで、このデイケアセンターが模範となり、全国に広がっていくことを祈っています。

参加者の声

 

利用者さんが皆さん楽しそうで、生きがいにしてらっしゃるということを感じました。 実際に利用者さんとお話できる時間も作っていただけてとても楽しかったです。言葉はわかりませんでしたが、とても優しく素敵な笑顔の方々でした。 正式な社員さんは2人だけとお聞きしたため、ボランティアの方々の力がとても大きいことを知りました。行く前にお話には聞いたことがありましたが、ボランティアの方々の力を借りたり、ゴルフカーを使用したり、現地に合わせた形でデイケアを実現されている様子を実際に見ることができ、とても勉強になりました(参加者G)。

利用者さん全員が障害を抱えていてもとても明るく地域の人たちとも相互に良好な関係を築いている印象を受けました。わたしたちのことをとても歓迎してくれて楽しい時間でした(参加者H)。

タイの考え方に驚いた。 ボランティア精神、輪廻転生の考え方など考えることが多かった(参加者I)。

私の活動の一つでもある「装具支援プロジェクト」から、下肢装具を寄贈しました。
使用方法なども実際に職員にも指導させていただきましたが、正しく評価できるまでには時間がかかるかと思います。
スタディーツアー参加者も積極的に利用者と関わり、実際に住んでいるご自宅までゴルフカートで送迎のお手伝いをしました。

4:ISHII LIFE SUPPORT PHYSIOTHERAPY CLINIC

タイで唯一日本の高品質リハを提供しているリハクリニック(http://ishii-lifesupport.com/)で、茂木さんと神庭さんからお話をお伺いしました。
母体は石井病院(群馬県)で、日本人理学療法士も在タイしています。
最近では、ミャンマー事業など海外に積極的に進出を目指している希少な病院です。
FBページにいいね!!
最近はTwitterを始めたそうです。

参加者の声

 

タイのナーシングホームに関する現状や、実際にタイで自費治療をするにあたり、重要な点、難しさなどを学ぶことができました。 また、現地での教育をどのように実践されているか、語学の勉強の仕方など、とても勉強になりました(参加者J)。

日本企業が医療分野でタイへ参入していることに嬉しく思った。タイで日本人が活躍できる環境を作っているのだから、もっとこの事実が広まって欲しい(参加者K)。

日本の理学療法の輸入、というアプローチだけでは、ローカライズの壁、課題に当たるという話が印象的だった(参加者L)。

5:Bangkok Rehabilitation Center

日本の有料老人ホームに近い。数々の賞を受賞され、タイの有料老人ホームの中ではトップクラス。リハも充実している。療法士もPT・OT合わせて20名近くいる。入居料は月17万円〜(リハビリ週6回込み)。

 

参加者の声

集団リハみたいなことが実施されていたり、リハ室では物品がそろっていたり(装具は無かったですが)タイでも富裕層であれば十分とはいえないまでもリハビリを受けることができる、という事実に驚愕した。よりJICAと自費リハビリの活動を考えさせられた(参加者N)。

1日目に見学した施設と違って、環境設備が整っていて、高級な感じが伝わってきました。リハビリも充実していて、他の施設に比べてリハビリへの取り組みも積極的にみえました。リハビリ室は少し狭く、活動量をあげるような環境ではないように感じました。入居者の雰囲気も富裕層のおしゃれな感じがしました。タイの平均年収等を考えると入居料に驚きました(参加者M)。

タイではデイケアという文化があまり浸透していないことに驚きましたが、前日でも目にしたタイ人の性格などを考えるととても需要のあるものではないかと思いましたが、経済や資源、環境の面からなかなかまだ確立していないのかなと思いました(参加者O)。

6:サミティベート病院

サミティヴェート病院(Samitivej Hospitals)は、私立グループ病院である。1979年にトンロー地区に創設。最新の医療機器を完備し、東南アジア地区において一流の私立病院である。

松尾様のお話が個人的に大好きで、毎回ご無理を言ってお願いしています。

 

参加者の声

マネージャーの方からお聞きしたお話に衝撃を受けた。確かに日本では外国人が病院にかかることはほとんどなく、海外の動向をほとんど知ることなく働いてる方が多いと思った。研究予算がおりず最新機器の導入や治療法が取り入れられてない現状を再確認し、今後の自分のOTとしての働き方を考えさせられた。免許グローバル化した際に、もしくはする前から世界で活躍できるよう自信をマネジメントしなくてはならない、と思った(参加者P)。

タイの貧富の差というものを目の当たりにしました。ジャイカがタイに派遣されているにも関わらず最先端の医療が存在していることに驚きました。日本もいずれ、こうなのるのでしょうか。代表の方のお話だけではなく、現場で働いているリハビリ職のスタッフからお話が聞けたり、病棟やリハ室の見学をさせていただきたかったです(参加者Q)。

医療福祉を通して、これからの日本を改めて真剣に考えていかなければならないと気付きをいただきました(参加者R)。

次回のツアーはいつ??

第6回タイスタディーツアーは2019年8月末を予定しております。興味のある方は、こちらにご連絡ください。

青年海外協力隊に興味のある方はぜひ!

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